課題3のために わたしにとってのレファレンスにあり方を、続いて簡単に考えてみる。
○立派な学校図書館員のつくりかた
いまの職場でよく質問される事は、「何か面白い本ないですか?」という質問です。
各教科でレポートなどの課題が出たときには、それに関するレファレンスも多くなりますが、日常的に頻繁に行うのは、読みたい本を探す手伝いです。
その本探しも難しくて、例えば「この前読んだ本に似たような本」などあいまいだったりします。
あまり詳しくないジャンルのものに関しては、カウンター付近にいる図書委員を頼りにしたりもします。
そこから先輩後輩が親しくなっていく様を見るのは、とてもほほえましいものです。
とはいえ、頼ってばかりもいられない、なるべくリサーチはするようにしています。
男子はミステリーが好きなものらしく、でもそれはわたしには詳しくない分野、そういうときにどうするか。
ちょっとここでレシピ本風にレファレンス過程をご紹介。
【立派な学校図書館員のつくりかた】
1.まず情報を集めます(主に書店や友人から)。
2.その作家のものを一冊読んでみます。
3.面白いと思ったら、なるべく多くの作品を買ってきて、片っ端から読んでいきます。
4.じぶんの読書の時間は減ります。
5.図書館にも購入します。
6.生徒にすすめます。
7.生徒たちは気に入るとものすごいスピードで借りては返してきます。
8.すぐにわたしの読んだ本を全て読み終えてしまいます。
9.しかも内容をよく覚えているので、こちらが忘れてしまっていたときにひやりとします。
10.しまいにはすすめた作家の新刊もわたしより先に読んできます。
11.さぁ困りました。
12.いつまでたっても、立派な図書館員は出来上がりません…。
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とまぁ冗談のようになってしまいましたが、こんな風で、いつも本探しが大変です。
ですが、たくさん本を買える図書館なので、それはとても幸せなことです。
岡本さんもおっしゃっていたように「学びに休みなし」。
わたしにとってのレファレンスは、同じ質問でも100人生徒がいれば100通りの回答を用意しなければいけない本探しです。
その生徒がいままでにどんな本を読んできたか記憶する力と、何を読みたがっているのかを察する勘が必要です。
書いているとだんだん自信がなくなってきてしまいますが、面白がってもらえると、やはりうれしいものです。
図書館報やディスプレイの工夫も、絶えずしていかなくてはなりません。
何やら面白そうな場所だとおもってもらうことが、大切です。